第3回 古代中国における大豆の位置づけ

五穀のひとつとされた大豆は、どのような存在だったのか。

五穀の一角

古代中国では、大豆は粟や麦、稲などと並び「五穀」のひとつに数えられていた。五穀の内容には諸説あるが、大豆が重要な穀物と見なされていたことは確かである。主食として常に前面に立つ存在ではなかったものの、畑作の体系の中で欠かせない作物だったと考えられている。穀物中心の食生活を支える陰の存在として、大豆は早くから農耕社会の一部を形づくっていた。

畑を支える作物

大豆は食料であると同時に、土地との関係においても意味を持っていた。輪作の中で土を休ませる役割を担っていた可能性も指摘されている。収穫量が不安定な穀物に比べ、比較的育てやすい作物として重宝されたのかもしれない。派手さはないが、畑に植えられ続けた作物。それは、食卓だけでなく農の営み全体に関わる存在だったと見ることもできる。

ブログに戻る

コメントを残す