第9回 大豆はいつ日本に伝わったのか

海を越えた豆は、いつ日本の土に根づいたのか。

渡ってきた種

大豆が日本列島に伝わった時期については、弥生時代にはすでに存在していたと考えられている。中国大陸や朝鮮半島との交流が活発になる中で、稲作とともにさまざまな作物がもたらされた。その一つが大豆だった可能性は高い。ただ、どの航路で、誰が運んだのかまでは分からない。人の移動の背後で、種もまた静かに海を越えていたのだろう。

根づくということ

伝わることと、根づくことは同じではない。大豆は日本の気候や土壌に適応しながら、各地で少しずつ栽培されていったとみられる。寒暖差のある土地、湿潤な環境。その中で選び取られた種が、やがて地域ごとの特徴を持つようになる。外から来た作物であっても、育て続けられれば、その土地のものになる。大豆もまた、日本の暮らしの一部へと変わっていった。

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